一般社団法人東京都食品衛生協会
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食中毒を起こす微生物
食品衛生あれこれ















 
    A型肝炎ウイルス     ウイルス
 ■     特徴  ・・・・・ 食品中や水を介して感染する肝炎ウイルス
 A型肝炎ウイルスは食品中や水を介して感染する肝炎ウイルスで、食品の中では増殖しません。肝炎ウイルスは、A型からE型の5種類に分けられますが、A型肝炎ウイルスによる肝炎は、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによる肝炎と異なり、慢性化することはほとんどありません。現在、国内における感染事例はあまり多く報告されていませんが、海外渡航者の感染事例がたびたび報告されています。
肝炎ウイルスは、A型からE型の5種類に分けられます。
 ●  肝炎感染者の晩から食品を汚染し、食中毒が発生した事例が散見されています。
国内における感染事例はあまり多く報告されでいませんが、海外渡航者の感染事例がたびたび報告されています。
 
    原因食品 ・・・・・ A型肝炎に汚染された水や食品
 A型肝炎ウイルスに汚染された水や食品が原因となり、これまで国内で発生し、特定された事例としては「にぎり寿司」があげられます。大部分は感染源が特定されていませんが、井戸水やカキなどの二枚貝が感染源として推定されている事例があります。
 ■   症状  ・・・・・ 下痢、発熱、けん怠感、吐き気やおう吐など
 潜伏期間は15~50日(平均30日)です。急性肝炎によって、発熱(最初38℃以上の熱が3、4日続く。)、けん怠感、吐き気、おう吐、下痢などの症状が現れます。通常1~2か月で回復します。
   予防のポイント
 ● 用便後、調理の前、食事の前には、十分な手洗いと消毒を行う。
 ● 未殺菌の井戸水や沢水などは沸騰するなど、完全に滅菌してから飲む。
 ● カキなどの二枚貝は完全に加熱してから食べる。
 ● 国外では、地域により生水を飲まない、生水で作った氷やアイスキャンディ一等にも注意が必要。