東京都は、平成23年度都内の保健所等に寄せられた苦情・相談事例を苦情処理集計表として平成25年3月に発表しています。これをもとに、どんな苦情が寄せられているのかをまとめてみました。
また、苦情が発生した時の対応についても、その基本的な方法を記載しています。
■要因別苦情総件数の内訳2
(4)表示
食品の表示は、商品等を選択する際の重要な情報として義務づけられていますが、適切な表示がなされていないことから苦情として寄せられたものです。
  【表−6】  
 
要因分類 件数 構成比(%)
合  計 201 100.0
期限表示 79 39.3
無表示 26 12.9
原材料 10 5.0
アレルギー 9 4.5
原料原産地 16 8.0
邦文表示なし 6 3.0
その他 55 27.4
 
     
(5)有症
たべものを食べたら「吐いた」「お腹が痛くなった」「下痢をした」など身体に症状があった人が届け出たもので、病院で受診していなかったり、調査の結果食中毒と判断しえなかったものをいいます。
 
  【表−7】  
 
食品分類 件数 構成比(%)
合  計 1,354 100.0
水産食品 138 10.2
水産加工食品 27 2.0
畜産食品 103 7.6
畜産加工食品 23 1.7
農産食品 19 1.4
農産加工食品 29 2.1
そう菜 107 7.9
パン類・菓子類 30 2.2
飲  料 18 1.3
油  脂 1 0.1
複合調理食品 622 45.9
その他の食料品 9 0.7
器具容器包装 1 0.1
食品類以外 29 2.1
不  明 198 14.6
 
     
(6)施設・設備
「お店のダクトからの臭いがひどい」や「廃油を排水溝にそのまま流している」など、お店の設備や管理などの苦情です。
  【表−8】  
 
要因分類 件数 構成比(%)
合  計 488 100.0
排気・排煙 102 20.9
排  水 34 7.0
トイレの不備等 16 3.3
ネズミ・ゴキブリ・ハエ 146 29.9
不衛生 129 26.4
その他 61 12.5
 
  出展:平成23年度食品衛生関係苦情処理集計表